出っ歯を部分矯正で治したい

部分矯正でここまで整った歯並びに

初診時の写真。前歯が出ているのが分かります。

矯正後はあるべき場所（内側）に戻りました。

患者様が抱えていた悩み

こちらの患者様は10代の女性です。
患者様の初めからのご希望として、治療費と治療期間をなるべく抑えたいとのことで、可能であれば部分矯正が良いとのことでした。また、矯正装置ができるだけ目立たない方法をご希望されていました。

当院からの提案

裏側の見えない部分矯正をご提案！

当院にてカウンセリング・検査後、装置は前歯６本と奥歯２本の計８本装着、と診断させていただき裏側の部分矯正での治療をお話ししました。
本治療においてディスキングとバイトアップ（※後ほど説明します）の２つが必要になるため、事前に患者様にはその必要についての説明をしっかり行い、納得していただいた上で実施しております。

• ディスキング
  歯と歯の間を影響ない程度に削る処置で、IPRとも呼ばれる。これを行うことで歯列にスペースを作ることが可能。
• バイトアップ
  歯と装置がぶつからないように噛み合わせを上げる処置。噛み合わせが深いとワイヤーの装置が歯とぶつかり不意に外れてしまうことがある。

部分矯正の詳細

本治療の流れをステップごとに紹介

1. 相談・カウンセリング患者様のご要望は可能であれば部分矯正で費用を抑えて治療をされたいとのことでしたので、当院からはどんな矯正方法があるのか、そして治療のリスクや費用についてもお話ししました。
2. 矯正精密検査実際の患者様のお口の状況を知るために、口腔内写真、顔面写真、レントゲン撮影、上下顎模型印象、噛み合わせ確認、歯周病検査、デジタル印象などを行なっていきます。
   この精密検査において、部分矯正が可能かどうかの判断を下すことができます。
3. DBSDBSとはダイレクトボンディングシステムの頭文字で、矯正する箇所にワイヤー装置をつけることを言います。
   今回は裏側のワイヤー矯正（部分矯正）ですので、歯の裏側に装置をつけます。
4. ワイヤー調整（月に一回）ワイヤー矯正は都度調整を加えて歯を動かしていく治療方法ですので、月に一回当院にお越しいただき担当の矯正医がワイヤーの形状を調整します。
5. メンテナンス矯正治療が終了した後は、予後の状態を確認するため数ヶ月に一度メンテナンスに通っていただきます。
   これをうっかりサボってしまうと治療前の歯並びに後戻りしてしまいますので、ご注意ください。

本治療のまとめ

今回の治療では健康な歯は抜歯していません。
ご希望だった部分矯正で目立たずに短期間で治療が終了できたためご満足いただくことができました。
しっかりと定期的なチェックに通っていただけたお陰です。

口を開けた際の歯並びの比較

左が治療前で、右が治療した後の写真です。
上2枚の写真が上の歯（上顎）で、下2枚の写真が下の歯（下顎）になります。